賃貸物件にお住まいの親御さんにとって、子どもの自由な「落書き」は創造性を育む一方で、退去時の原状回復が大きな不安要素となることがあります。
壁一面を使って自由に描くことは、子どもにとって何物にも代えがたい喜びにつながるでしょう。
そこで今回は、壁紙を傷めず、のびのびと落書きできる安全な空間を実現するためのDIY術をご紹介します。
【原状回復の鉄則】壁を「落書きOK」に変える二大DIY術
DIY 1
一つ目の方法は、貼ってはがせる壁紙の活用です。「落書き対策用」や「ホワイトボードシート」仕様の製品を、子どもの手が届く範囲に貼ってみることをおすすめいたします。
このシートはマーカーやクレヨンで自由に描くことができ、濡れた布などで簡単に拭き取れるのが最大のメリットです。部屋の壁全体ではなく、子どもが遊ぶコーナーだけを部分的に施工することで、費用も抑えながら効果的に活用できます。
DIY 2
二つ目の方法は、保護シートを活用することです。既存の壁紙の上に、透明な壁紙保護シートを貼ることで、落書きやひっかき傷を防ぐシールドとなってくれます。
静電吸着タイプや弱粘着タイプのシートを選べば、退去時に壁紙を傷つける心配なく、剥がすだけで原状回復が完了いたします。賃貸の薄い壁紙の場合は、保護シートや壁紙を貼る下地として、あらかじめマスキングテープを貼ることをお試しください。
これにより、剥がす際に賃貸の壁紙が破れてしまうリスクを最小限に抑えられます。
創造性を刺激する!「描くだけ」ではない壁の活用法
活用術1
壁をただ描くだけの場所で終わらせるのはもったいないといえます。黒板シートやマグネットがつく壁紙シートを導入すると、より創造性を刺激する空間へと変えることができます。
貼ってはがせる黒板シートを使えば、描くだけでなく、マグネットでプリントやお絵描き作品を飾る「ギャラリー」としても活用できるため、子どもの好奇心を刺激する仕掛けとなります。
活用術2
落書きを許可するからこそ、お絵描き道具の選び方には注意が必要です。油性マジックや消しにくいクレヨンは壁紙を傷める原因になりますので、避けるべきだと思います。
水性マーカーや水で落とせるクレヨンなど、安全で拭き取りやすい画材を選ぶようにすれば、万が一シートからはみ出してしまっても安心です。
遊び心
遊び心を取り入れるなら、壁一面ではなく、あえてドアやクローゼットの扉といった限られたスペースだけを落書きエリアにしてみてはいかがでしょうか。そうすることで、そこが「特別感」のある秘密の場所として演出され、子どもの愛着も深まるでしょう。
退去時の不安を解消!DIYアイテムの「選び方と注意点」
アイテムの選び方
賃貸向けの子ども部屋DIYで最も重要なのは、アイテムの選び方です。必ずパッケージに「貼ってはがせる」「賃貸OK」といった表記があることを確認して購入するようにしてください。不安な場合は、家具の陰になる場所など、目立たない場所で試し貼りを行い、数日後に剥がしてみて、壁紙に影響がないかをチェックすることをおすすめいたします。
剥がす手順
退去時の剥がす手順にもひと工夫が必要です。壁紙を剥がす際は、勢いよく一気に引っ張るのは避けるべきだと思います。ドライヤーで軽く温めながらゆっくりと剥がしていくと、のりが柔らかくなります。これにより、壁紙が破れるリスクを抑えながらスムーズに撤去することができるでしょう。
まとめ
この記事では、賃貸住宅で子どもの創造性を尊重しつつ、原状回復の不安を解消する壁のDIY術について解説いたしました。
貼ってはがせる壁紙や保護シートの活用、黒板・マグネットシートによる空間演出、安全な画材選びといった具体的な方法をご紹介しています。
退去時のリスクを最小限に抑えるアイテム選びと剥がし方のポイントを押さえることが、安心して子育てを楽しむための重要な一歩となるでしょう。




